はじめてのネットオークション
出品方法と出品のコツなど
はじめてネットオークションに出品する方法をまとめてみました。オークションを利用する上で覚えておいて損のないコツなどもご紹介しております。もちろん出品予定のある商材や、挑戦するオークションによって異なる部分もありますので、あくまでも参考情報としてご理解くださいませ。
1.商品を用意する
まずは出品するアイテムを探してみましょう。読み終わった書籍や、購入したのにイメージと違った洋服など、自分にとって不要品などが一番の候補になります。もちろん自分で作ったアクセサリーや、オリジナルの商品でもかまいません。ただし、オークションで出品が禁止されているものや、法的制約のある商品なども存在しますので、その点には注意が必要です。
出品が禁止されているもの
・法律で禁止されているもの(拳銃、麻薬、武器)
・著作権を侵害するもの(コピー商品、海賊版、テレビの録画テープ)
・商標権を侵害するもの(偽物、偽ブランド、レプリカ)
・宝くじ、勝馬投票券、債券、有価証券など関連:ヤフオク!出品禁止品
2.出品するオークション市場をさがそう
国内の代表的なオークションサイトは3つ存在します
「ヤフオク!」「楽天オークション」「モバオク」の3種類です。簡単に3つのオークションの特徴をご紹介してみます。利用者数がもっとも多いのは「ヤフオク」で続いて「モバオク」そして「楽天オークション」と続きます。ヤフオク、モバオクは出品するためには有料会員(月額固定)である必要があるため事前の出費が必要ですが、楽天オークションは無料会員でも出品することができます。ただし、落札が決定した際の手数料は、2つのサービスよりも高めに設定されています。
どのオークションがおすすめなの?
迷うなら一番利用者の多い「ヤフオク!」を選択することをおすすめします。ただし「モバオク」は携帯端末用のオークションサイトだった歴史もあり、若い世代のユーザーが多いため、出品する商材によってはヤフオク以上に需要が高いカテゴリも存在します。楽天オークションについても、楽天市場で利用されている期間限定ポイントの消費にせまられたユーザーが多いせいか金券などの取引は賑わっています。自分がこれから出品する予定のある商品が、各社オークション市場でどの程度の需要があるかを調査して選択してみましょう。
3.商品を撮影する
手に取れないから画像で伝える
商品画像はネットで物を販売する上で非常に重要なポイントです。洋服などは商品を撮影する前に、クリーニングをするなど綺麗な状態にしてから撮影をしましょう。商品画像はできるだけ詳細に多く用意した方が入札するユーザーにとっては判断しやすいというメリットがあります。
この時点でサイズも計測しよう
商品画像を撮影する際には、同時に商品のサイズについても計測しておきましょう。これは商品説明に記載するために必要なだけでなく、梱包して発送する際に送料のめやすを考察する上でも必要です。サイズ感のわかりづらいものは、共通認識として大きさがわかるものを一緒に撮影することでサイズ感をわかりやすく伝えることができます。
商品撮影キットを利用する
アクセサリーや小物などを撮影するのは難しいものです。家庭で少しでも綺麗な画像を撮りたいという方におすすめなのが、簡易型の商品撮影キットです。インターネットでは3,000円程度から販売されていますので、興味のある方は探してみましょう。
>>楽天市場で商品撮影キットを探す
着用画像の掲載に注意!
本当に新品なの?新品の試着画像について
当然のことですが「新品」と記載のある洋服を着用した商品画像には違和感があります。出品者としては商品画像を撮影するために、試着感覚で袖を通したつもりでも、落札を検討している方にとってはマイナス要素と感じる方も少なくないようです。
過激なポーズや露出をともなう着用画像はNG!
また過度なポーズや過度な露出などを伴う着用画像などは、オークションの規約に反するものであり、出品物の強制削除だけでなくアカウント停止などの場合もありますので、常識のあるオークションの利用を心がけましょう。
着用画像審査強化のお知らせ[モバオク]
この度、サイトの健全化を目的として、着用画像が掲載された出品商品への審査を強化いたします。身体の一部を強調するような過度なポーズや過度な露出があり、弊社にて不健全と判断した画像の掲載は禁止させていただきます。本文
4.商品を出品する
商品名をきめる
商品名はとても重要なポイントです。少しでも多くの人に出品物の購入を検討してもらうためには、検索にヒットする名前でありながら、キャッチーなフレーズで注目を集める必要があります。商品名を決める上で大切な2つのポイント「検索に強い商品名」と「注目をあつめるキャッチーな言葉」について実例を踏まえながら紹介してみます。
① 正式な型番などあれば必ず記載しよう
よくない例 | 良い商品名 |
テレビ24インチ | テレビ24インチ Panasonic製 型番:pns124-441 |
型番などの詳細な情報を掲載することで、その商品を探しているユーザーのアクセスを呼びこむことができます。商品の選定が完了した購入に近いユーザーである可能性が高く、アクセス数が少なくても購入に結びつく可能性が高い濃いアクセスだといえるでしょう。洋服なども同様でブランド名や発売された年などを正確に明記することで、目的をもった検索者からのアクセスを呼び込む事につながります。
② 複数の呼び方を登録しよう
よくない例 | 良い商品名 |
プラダのバッグ | プラダ/PRADA バッグ |
上記の例では「プラダ」というカタカナ名だけでなく「PRADA」という英語表記も入れているので、どちらのキーワードで検索してもヒットしてくれます。複数の呼び方がある場合には、限られた商品名の文字数の中で優先順位の高いキーワードから埋めていきましょう。
③ キーワードを区切る
よくない例 | 良い商品名 |
プラダのバッグ | プラダ バッグ※スペースで分割 プラダ/バッグ※スラッシュで分割 【プラダ】バッグ ※カッコで分割 |
人間は「プラダのバッグ」という一つの単語を「プラダ」「の」「バッグ」という3つの単語として分割して認識するのに対し、オークションの検索エンジンでは「プラダのバッグ」という一つの単語だけで判断します。検索エンジンに商品名を正確に伝えるために出品者側で言葉を分割して登録する方法が使われています。文字を分割する方法は「スペース」や「記号」などが利用されます。
④ 登録するカテゴリは正確に!
商品名とは直接関係のない事柄になりますが関連する事柄をご紹介します。オークションに出品する際の商品カテゴリは正確に選択しましょう。たとえば「テレビ」は「テレビ」というカテゴリに入れないと、「テレビ」というキーワードで検索した際にヒットしません。想像してみてください。「テレビ」という有名なファッションブランドが存在したとして、テレビを購入したいユーザーが検索した際に、その洋服ブランドの服ばかり表示されてしまうと困ります。このようなケースが無いように、一般的に販売サイトの検索結果は登録されているカテゴリ名が優先されて表示されるようにつくられています。
① みじかくて興味をひく言葉でクリック率をあげる
興味を引くキーワードのサンプル |
「新品」「未開封」「1円スタート」「美品」「限定モデル」「希少」「即落」「早い者勝ち」「送料無料」 |
検索結果に並んでいる商品から、実際にクリックを誘導するために必要なのが「キャッチーなキーワード」です。できるだけ短くて、商品のメリットを伝えられるような言葉がおすすめです。
② 記号などを利用して装飾する
記号で装飾したサンプル |
「★美品★」「美品!!」「★美★品★」「△美品△」 |
オークションで良く利用されているのがこの方法です。このような記号に対してすべてのユーザーが肯定的ではないので、マーケットの雰囲気や出品する商品の属性などを考慮して利用することをおすすめします。
③ 最初にキャッチーな言葉を入れる
よくない例 | 良い商品名 |
テレビ24インチ 新品! | 新品!テレビ24インチ |
上記の例では「新品」というキャッチーなフレーズを一番アピールされる先頭に入れたほうが効果的だという例です。「注目をあつめるキャッチーな言葉」+「検索に強い商品名」という構成がおすすめです。
相場を調査する
落札相場を調べる方法として一番おすすめなのが、ヤフオク内で利用できる「相場検索機能」を利用する方法です。このサービスが2014年3月から提供された機能で、ヤフオク内で落札が完了した90日前までの取引履歴を確認することができます。公式サイトで提供されているサービスなので、結果の信頼度も非常に高いのが特徴です。
② ヤフオク内で相場を調べたい商品を検索する。
③ 検索結果の商品画像の上にある「落札相場を調べる」をクリックする。
終了時間はターゲットの属性に合わせる
オークションが一番入札されるのは、終了間際のタイミングです。自分がターゲットにしているユーザーが一番パソコンやスマートフォンを利用する時間帯や曜日を見計らってオークションを終了する時間に合わせることで最終的な入札金額のアップにもつながります。
昼のアクセスが多い時間帯 10:00~16:00
土日祝日の夜・・・アクセス数が夜中まで継続する
※個人的には日曜日の夜終わりもおすすめ
主婦層向け・・・土日を除く平日昼間
自分が出品している商品へのリンクページ
自分が出品している商品の一覧へのリンクを掲載することで、自分が出品している商品の回遊性を高めることができます。関連するリンクを掲載する位置は商品説明の下に入れるのが効果的です。
自己紹介欄は記載していますか?
インターネットオークションでは実際に顔を合わせたことがないユーザー同士が取引をします。自分自身がどんな人物なのかという情報を提供するだけで、取引に対する安心感も大きく変わるはずです。個人的には「自己紹介欄」を充実させることで「細かな部分まで仕事をこなせる人物像」を印象づける要因になると考えています。自分を表すイメージ画像をオリジナルに変更しただけでも印象は良くなるはずです。
5.商品を梱包して発送する
発送は迅速に!評価に大きく影響する
オークションで一番評価に影響するのが、商品の発送と梱包です。商品の発送はできる限り迅速に、梱包は丁寧に行なうことを心がけましょう。出品者でも落札者でもオークションで一番嫌われるのは「時間にルーズな方」なのです。
備考欄に余計なことを記載しない
落札者のなかには、家族に落札した商品を知られたくない場合もあります。商品によっては具体的に商品名を記載することは避けることをおすすめします。もちろん航空便などで配送する際には、具体的な商品カテゴリの記入を求められると思われますので、その際には正しいカテゴリを記入しましょう。
梱包写真を残してトラブルを回避
オークションやネットでの取引で多いのが、商品が入っていなかったというトラブル。このようなトラブルがあった際に、一つの証拠資料として梱包する際の写真や動画を残している方もいます。もちろん法的に証拠として証明できるのかは不明であり、このような物があったとしてもトラブルを完全に回避できるわけではありませんが、一つの予防対策として覚えておきましょう。
6.落札されなかった場合のチェック項目
1.最近の落札相場を再度チェックしてみる
あなたが出品したアイテムの落札相場を再度チェックしてみましょう。その価格を判断材料として「最低落札価格」「開始価格」などを再検討してみましょう。あまりにも相場とかけ離れた価格を設定していても、いつまでたっても売れることはありません。
2.開始金額を低く設定する
当然のことですが、開始金額を低く設定すると入札件数は増えます。売れなければ何度も出品すれば良いという考え方であれば問題ありませんが、できるだけ早く売りたいのであれば、開始金額を低く設定する以上の方法はありません。
3.商品画像を変えてみる
商品画像は購入を検討する上で大きな判断材料になります。商品の形状などの問い合わせが多い商品などは、画像の枚数を増やすことで見込みの落札者を増やすことができます。
4.自己紹介欄などを充実する
取引実績の少ないユーザーにとっては、数少ないアピールの場所だと考えています。写真をオリジナルのものに変更したり、細かなプロフィールを記載することで、取引に対しての信頼感もプラスに影響します。
5.支払い方法を増やしてみる
支払い方法が自分の希望と異なるために落札をためらっているユーザーがいないとは限りません。もちろん無理にではありませんが、
6.送料を変えてみる
商品に対してお金を払うことに躊躇がなくても、送料にお金を支払うことに「損をした」と感じる方が多いようです。ネットショップでも一番検索されるキーワードが「送料無料」というキーワードであり、送料込みとなるだけで「得をした」と感じる方もいらっしゃいます。もちろんマーケットによっては配送方法や送料の設定など出来ないケースもありますが、インターネットでの物販取引の重要な要素として覚えておきましょう。
7.別のオークションへの出品を検討する
オークション市場は一つではありません。ほとんどの落札者は複数のサービスではなく、一つのサービスだけを利用しています。別のマーケットに挑戦することで、新しいユーザーに対して出品物をアピールすることができます。
8.オークション代行業者を利用してみる
ネットオークション代行業者とは、出品したい商品を代行業者に発送するだけで、出品を代行してくれるサービスです。写真を撮影したり、商品のコメントなどを考える必要もありません。出品費用が気になるかもしれませんが、ほとんどのサービスが落札されるまで費用も掛かりません。
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9.オークションで売れにくい商材もあります
実はネットオークションには売れにくい商材が存在します。そんな商品の3つの特徴をあげると『偽物が多い商品』『価値がわかりづらい商品』『高価な商品』などが該当します。これらの商品は、ブランド買取業者などを利用した方があっさりと高額査定がもらえるケースもあるようです。詳細:ネットオークションで高値で落札されないものとは?