せどりとは?
一般的に「せどり」と言われているのは転売のことです。掘り出し物を探してきて、オークションなどで販売して利益を出します。「せどり」を副業やビジネスとして実践している方も多く、このような方は「せどらー」と呼ばれています。主に「せどり」の商材として人気なのが古本などの書籍で、実際の古本屋に出向き膨大な数の書籍から、インターネット市場などで需要の高い書籍を買取して転売します。「せどり」の仕入れをする際には、携帯電話やスマートフォンなどを利用して相場を調べるため、店舗によっては”他のお客さまの迷惑になる”可能性を踏まえて、これらの行為を禁止している店舗も存在します。
言葉の由来(Wikipediaより抜粋)
一般的にはひらがなで「せどり」と書く。辞書では「競取り」という漢字が当てられているが、元々は「糶取り」という字が使われていた。「糶取り」の「糶(ちょう、せり、うりよね)」とは、「米を売りに出す」の意で、そこから「米の競り売り」や「行商」のことを指す。
せどりの違法性について
上記のような「書籍」の例で考えれば違法性はありません。転売には違法性の可能性がある商品があります。たとえば「コンサートチケット」です。コンサートチケットなどは大量に買い占めが行われた場合に、需要に対して供給量が減ることで「供給不足・需要過剰」の状況によりチケットの価格が高騰します。それを転売して利益を生み出す行為は、まさに「ダフ屋」として違法性がある行為だといえるでしょう。インターネットオークションでは行けなくなってしまった「チケットの出品」なども見かけますが、これらも購入金額よりも高額で販売することは客観的に転売として認識されてしまう危険も伴います。
せどりは古物商許可証が必要!?
「せどり」=「営利目的の転売」と考えるなら、古物商許可証は必要です。ただし、書籍を例に出せば”自分で読むために購入して読み終わったから売る”場合には、転売にはあたらず不要品処分とも考えられます。これらの判断基準として警視庁の質問集には「営業性」の有無については「行為の実情に即して客観的に判断される」と明記されており、客観的な部分には、実際に取引している量などは大きな判断材料になると予想できます。
関連記事:ネットオークションに出品する際には古物商許可が必要なのか?
せどりに問われるモラル
消費者の中には「せどり」目的のユーザーを忌み嫌う方もいらっしゃいます。これは需要に対して転売を目的として供給量が不足することで「欲しいのに買えない」「価格が高騰してしまった」などの事柄が大きな要因となります。安く仕入れて高く売るという行為は、商売の基本となる行為なので一概に否定はできませんが、最低限のモラルやマナーを守りながら楽しみたいものです。